Pulsating Room

Pulsating Room

2018-19年 / インスタレーション / W4000×D3000×H2400(mm)

出展「IAMAS2019」 2019.02.21-24、ソフトピアジャパンセンタービル(岐阜県)

本作は、1つの部屋を擬似的な身体空間に見立てたインスタレーション作品である。部屋の中では、観客を取り囲むように配置された一眼レフカメラや扇風機、レコードプレイヤーなどが、予め記録された生物の心拍変動に従い、タイミングを揃えて一斉に動作し続ける。そうすることで、個々の家電製品のみならず「部屋」そのものが、まるで生命を持ったかのように感じられる。

その様子は、人を内包しながら鼓動を刻む空間という意味で、母胎のようでもある。また、複数の器官(作品を構成するオブジェ群) が相互に関わり合うという意味での、身体のイメージにも通じる。

見慣れた日用品が多様な身体イメージを提示することで、〈身体-機械〉の関係を見る者に再考させる。


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